伊勢崎の青空に染まるように、深緑に彩られたガルバリウム鋼板の外壁、南面に配された木目の外壁が絶妙にマッチしていて落ち着いた雰囲気を醸し出している。
片側に流れる屋根と高さで平屋とは思えない存在感を放つコンパクトサイズの平屋スタイルだ。

玄関入ってすぐの土間空間は、気品にあふれた唯一性の高い存在感を放っていた。要はシューズインクロークだが、床タイルの重厚感や空間に差し込む一縷の陽光がとても幻想的で非日常感が著しい。芸術的とも言えるかもしれない。
施主こだわりの広々とした玄関は自転車を置くこともでき、収納量も豊富。玄関すぐに配置された造作洗面台は一際おしゃれにつくられており、ついつい足を運んで手を洗いに行きたくなる感覚を覚えた。

リモートワークの多い施主の生活スタイルに合わせ、プライベートスペースがしっかりと確保されていて、住まい手の視線動線や快適性を考えられた物理的な距離の取り方が巧みに細かい。が、離れていても近くに感じられる、そんな優しい距離だ。
ペットとの暮らしも愛犬家コーディネーターと相談を重ね、大切な家族であるワンちゃんの居場所は寝室に独立して造り上げられていた。十分な幅と高さ、さらに奥行きが確保され、壁紙はキッチンやプライベートスペース一部と同色の緑であしらわれている。寝室の中にこの居場所があるのは毎夜訪れる静かな夜でも寂しくならないように、きっと「寝る時も一緒だぞ」ってことなのだろう。

室内全体は一部屋一部屋がとても広いため、想像以上に開放感がある。ランドリースペースやファミリークローゼットには実用的な位置に可動棚が配されており、収納量は思った以上に豊富。ちょっとした家事移動も一直線で設計されており、「洗う→干す→しまう」といった洗濯から片付けまでとても効率がよさそうだ。

あとになって「こうしておけばよかった」を感じないように、事前打ち合わせやプランニングの段階で細かくすり合わせる。
こうしたことの繰り返しが快適に暮らせる理想の家を創っていく。同社の理念をそのままカタチにしたようなこだわりの住まいとなっている。