鮮やかに碧く輝く特徴的なガルバリウム鋼板に一瞬にして目を奪われる。所々にあしらわれている木目のサイディングが奥行きを生み、立体的なデザインに演出され、玄関ドアからウッドデッキ、サッシの色まで細部にわたり、世界観が失われないよう検討を重ねられている。
大きな片流れ屋根からの想像通り、室内はワイドでとても広々としている。大きな掃き出し窓や高窓の設置によって多くの陽の光が入ることで更に開放的に感じることができる光のマジックだ。光の動線は建築前の想像が難しいところ、こういうところは設計士のセンスが必要とされる。
とはいえ、遊び心も満載。内装カラーは外観デザイン同様、ブルーや木目調を採用していたり、照明やカーテンレール、扉の取手などはブラックで統一されていたり空間のつくり方で唯一性が見てとれる。更には、アイアンの手摺りで囲われたロフトは子ども心がくすぐられる隠れ家になっていたりする。が、LDKにいる家族の気配を感じることができる絶妙な距離で考えられている。
また、将来を見据えて、LDKに面した洋室は仕切ることができるよう設計、玄関は大容量のシューズクローク、帰宅してすぐ手洗いできる洗面台など住まい手が過ごしやすいように機能性も高い住まいだ。